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その二

イグドラシルの果実

1章~日常~

ーーーーー1話ーーーーー

8月のとある日。

何気なく新聞を手に取る少年、そこにはデカデカと
『過去例をみない猛暑』
と書かれている。

そんなにデカデカと書かなくともわかるこの暑さ。

朝のテレビでも騒いでいたのだが、余計に暑くなってしまってしょうがない。

そして少年
『北桜珠真』(きたおみなま)
はこの暑さにやられて学校の図書室に避難してきていた。

この図書室はこの季節の桃源郷と言っても過言ではない、なぜならここは学校で唯一クーラーが存在する場所なのだ。

昼休みになると一気に押し寄せる生徒たちに一時期昼休みに図書室が使用禁止になったこともあった。

しかしそれでは毎日のように読書に勤しむ生徒に悪いと、本を選び借りるまでの短時間のみ使用可能となった。

もちろんそんなルールを護るのはごく一部であり、実際のところ待機している生徒の数は半端ではない。

かく言う珠真もそのうちの一人である。

しかし残念なことに、人が溢れてクーラーがほとんど意味をなしていないことに気づく生徒は少数だろう。

クーラーがあれば涼しくなるわけではないのだが、そんなことは考えたくないのだろう、人は増えるばかりである。

「馬鹿だよみんな、人が集まりゃ暑いだろ?考えろ、よく考えてここから出ていけ。そしたら案外涼しいさー。」

そんな独り言を漏らしつつ、珠真は長テーブルに顔を伏せ両手で耳を塞ぐ。

こうすることによって涼しくなるはずも無いのだが、ようは心の持ちようだと辺りの情報を遮断したのだ。





「おいバカ」

と言う声と頭に残るかすかな痛みに顔をあげる珠真、その視界には覚えたくも無いのだが見覚えのある顔。

図書室の管理者である早矢読先生(はやみ)通称速読せんせーである。

別に速読をしているわけでは無いのだが、なんかいいじゃんというノリでアダ名を付けられた教師である。

その速読せんせーが呆れたようにして目の前に立っている状況にハテナを出している珠真、それを見て深い溜息をつくと速読せんせーが一言。

「これで何度目だ!?さっさと授業に行け!」

「あーナルホド。」

そういうと珠真は立ち上がり速読せんせーに一礼してから図書室をあとにしようとドアノブに手を掛けたが、クルリと速読せんせーに向き直る。

「速読せんせーいつもありがとねー!」

「誰が速読だーコラ?」

この珠真と速読せんせーお決まりのやり取りを終えてドアノブを押すと…。

天国から地獄とはこのことだ、冷えた室内に入り込む熱気、容赦なくあびせられるそれに素早くドアを閉める。

そして何事もなかったように再度椅子にかけて顔を伏せた。

「せんせー、いつサウナつけたの?」

「黙れさっさともどれ。」

「嫌だ!あの先に俺の求めるモノは無い!俺はここがすきなんだぁあ!冷房の効いた部屋が良いんだぁあ!」

駄々をこねる珠真をみてせんせーはまた溜息を一つはいて、黙って図書室の小さな一室へと戻って行った。

それをみた珠真は勝ったと笑みを浮かべて、一眠りしようとテーブルに伏せた。

が、珠真は甘かった、聞き慣れた放送の鐘そして発せられる声。

『2年2組北桜珠真が図書室で爆睡しております。担任は至急迎えにきてください。』

その放送を終えて速読せんせーは珠真の伏せている場所を見たが、そこには既に珠真の姿はなかった。

「あれはこの部屋だけに聞こえるようにしてあったんたが…やっぱあいつバカだなー。」

そんなことなど知らない珠真、サウナのような廊下をわざわざ走って教室へと向かった。



ーーーーー続くーーーーー




こんな感じでダラダラ

続いて行きます( ´ ▽ ` )ノ

よろしくね( ̄▽ ̄)

つぎは17時更新
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