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その四

イグドラシルの果実

1章~日常~

ーーーーー3話ーーーーー

その後は教室で授業を受けていた珠真、昼休みに爆睡してしまい眠れずにしょうがなく授業を受けているのだが終始ボーッとしているだけであった。

ノートをとるでもなく、教師の話を聞くでもなくただボーッと何か思案していると見せかけてボーッとしていた。

そして授業も終わり、帰る準備をしているとある人物が珠真の机の前に立ち塞がる。

「北桜、今日は水曜日だね。」

と謎の質問をしてくる女子生徒
『欅尾好未』(やきお このみ)
珠真のクラスメイトである。

「そーですね。」

簡潔に解答し椅子から立ち上がるが、好未に腕を掴まれる。

「毎週水曜日は校内清掃でしたよね?」

「そーですね。」

「貴方帰るつもり?」

「そーですね。」

ここでしばしの沈黙、流石にマズイと思い珠真は何か言い訳を探すが時既に遅しだった。

「分かりました…後で担任に報告しておきます。」

その言葉に何かしらのスイッチが切り替わったのだろう、珠真は好未を引っ張り職員室内へと向かった。

「最初からやれよ。」と好未が心の中で呟いたのでそれが珠真に聞こえることはなかったのだが、同時に一度ビシッと言ってやろうと好未はこころに誓う。

それからは率先して大人しく取り組み、清掃をすぐに終わらせることができた。

やればできる子だと自分で思っている珠真は満足げである、一方好未はというと珠真の働きぶりにビシッと言うタイミングをなくしてしまい複雑な心境である。

そんなことなど知らない珠真はそそくさと歩き去って行くが、一度止まって好未の方を向く。

「この時期明るいけど送ってこーか?」

「えっ?」

ニコニコ笑顔でそんなセリフをサラッと言える珠真、彼はバカはバカでも天然のバカなのだ。

つまり自分ではそんな言葉は当たり前というか、頭にあることを声に出しただけなのだ。

ルックスは申し分無いためにそんなことを言われた女子は皆赤面ものだろう、好未も例に洩れず自分でも顔が真っ赤になって行くのがわかった。

「ん、どした気分わりーの?大丈夫か。」

と言いながら好未に近づく珠真、この先の展開が想像できてしまった好未は俯き自分を落ち着ける。

「だ、だいじょぶです。一人で帰れます。」

それを言うや否や珠真の横を過ぎて足速に去って行く好未、その様子に珠真は首を傾げていた。

「へんなのー。」

そう漏らすと珠真も帰宅すべく学校を後にした。

珠真等の住む街は田舎か都会かというと田舎のほうであるため、古い木造の建物が多く、たまに見かける小綺麗な西洋風の建物はよく目立つ。

珠真の家は学校から徒歩30分となかなか遠い位置なのだが、毎日歩いて登下校している。

それは珠真が自転車に乗れないからと言う理由でもなければバカだからというわけでもない。

単純に金が無いからである。

珠真は幼い頃に両親を亡くし祖父母に引き取られたのだが、高校に上がった時にこれ以上迷惑かけれないと祖父母と別に暮らしを始めたのだ。

祖父母に一切頼らず、バイトをして生活費を稼ぎ自分の身の回りのことはすべて自分でやっているのだ。

クラスメイトは皆そのことを知っているために珠真を金を使う遊びには誘わず、誘う時は奢るという気の使いようである。

珠真も最初の頃はその気遣いを無駄にしたくなかったために誘われたときは行っていたのだが、今ではあまり友達と遊ぶということもなくなった…。

ひと気の無い道を歩く珠真、辺りは田んぼだらけで疎らに家が建っている程度の寂しい道。

高校入学より毎日歩いてきた道、見慣れたその道を抜けるとまたポツポツと家が増えていき人も多くなってくる。

活気あふれる呼び込みの声、人で賑わう商店街。

そこも見慣れた景色、珠真の日常の一部だ。

「おいミナマー何か買ってけ安くしとくぞ。」

「ミナマおかえりー、学校帰りは買い物だろ?」

「珠真くん寄ってきな!」

これも珠真にとって当たり前、もうこの商店街のすべての店の人と顔見知りなのが珠真の自慢である。

しかし今日は軽く返事をしまっすぐに家へと向かった。

なぜなら…。

「ただいまー。」

そう言って玄関のドアを開けて家にはいる。

珠真の住まいは1dkの木造平屋、祖父母が用意してくれた文句の無い充分すぎる住居だった。

古い建物なのだがなかなか綺麗にされていたので、祖父母には感謝してもしきれない珠真であった。

「あれ、ただいまー!」

「おかえりー!」

突然現れた小さな女の子、玄関に突っ立っていた珠真にタックルの如く飛びかかり抱きつく。

「はなれろー兄ちゃん疲れてるー。」

かなりハイテンションな女の子、珠真の妹
『北桜心和』(きたお ここな)
小学一年生の活発少女である。

「にーちゃんつかれてるの?もう寝る?」

少し悲しげな瞳で言われたものだから堪ったものではない、すぐに珠真は妹をなだめにかかる。

「寝ないよ、今日はココナの誕生日だろ?」

そういいながら妹の頭を撫でる珠真、心和は嬉しそうに満面の笑みでウン!と頷いた。





ーーーーー続くーーーーー





ハッピーニューイヤーーーー
(^O^)

以上。
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その山

イグドラシルの果実

1章~日常~

ーーーーー2話ーーーーー

サウナ状態の廊下を走行中の生徒が一名。

珠真は2-2の教室に向けてなぜか走って向かっていた、理由は無いけど急ぐが吉と言い聞かせて走る。

幸い2-2の教室は図書室のある3階と同じ階にあるために階段を登ったりすることは無い。

そのため既に教室前に到着してしまった珠真、一度取手に手を掛けたものの開こうとしない。

ドアのガラスは曇りガラスのために向こうの様子が分からない、しかも無意味に走ったために汗をかいてしまい入るにはいれなくなってしまっていたのだ。

しかしこのままここで葛藤していたのでは走ってまできた意味が無い、だがそもそも走った意味も無い。

バカにされるオチが見え見えであり珠真はそれも嫌ったのだ、バカにされに行くほどバカでは無いと一人ドヤ顔をする辺りは他から見たら救い用の無いバカなのだが当人はそんなことなど考えない。

今考えるべきはどうやってこの教室にはいるか、これだけである。

無駄に考えるだけで時間は過ぎていく、そしてさらに入り辛くなるのだからもうどうしようもない。

結局でた答えは考えることを諦めて普通に入るということ、迷わず取手に手を掛けそして…。

「うおっ…何してんのお前?」

…。

突然開かれたドア、マヌケ顏の珠真それは2-2のクラスメイトにはさぞ滑稽に見えたのだろう、教室中に爆笑が巻き起こる授業をしていた先生も呆れている。

「すんません…。」

ボソリと呟いたのだが爆笑の渦中にそんな言葉が聞こえるはずもなく、赤面しながら珠真は自分の席に着いたのだった。

しばらく授業どころではなかったのは言うまでもない。

そして授業が終わり授業間の休み時間。

「てめー授業中にトイレはないだろーが、もう大人料金なんだから休み時間には済ませとけよ。」

「大人料金てなんだよ!?つうか、お前がいるとは思わなかったよ。なにしてたんだ?いややっぱ言わなくていいや、どうせ寝てたんだろ?」

その通り珠真は図書室で爆睡、挙句恥ずかしい放送までされていたのだからクラスメイトが爆笑して当然だ、と思っているのは珠真だけクラスメイトにはただ珠真のマヌケ顏がツボだったのだ。

「まぁあれだな、お前だからこそだよな。俺があんな顔してもシラケるだけだよ。」

と談笑している珠真のクラスメイト
『林護雨』(はやし ごう)
先ほどの珠真のマヌケ顏の原因となった人物である。

「俺もお前みたくなりたかったよ。」

珠真は今ではバカで知られているが、これがバレるまでは女子がキャアキャアと騒ぎ立てるほどのクールなイケメンで通っていたのだ。

小顔で凛とした二重の眼に整えてある眉、高めの鼻と総合的にイケメンパーツを取り揃えてきている。

あと本人曰く、アッシュブラウンでカジュアルショートに決めて完璧じゃね?と、取り敢えずカタカナ使ったらカッコいいと思っているあたり流石である。

しかしそれが似合ってしまうのでさらにつけあがるのだ、結果バカを晒して引かれるということになってしまった。

も一つ武勇伝を語るなら、髪を染めるのは校則違反なのだか地毛だと言い張り生徒指導を呆れさせたことで、地毛で通っているのだからこれは驚きだ。

「まっ護雨はさ、指を金ピカにしてアチチアチ!って吠えてろな?終いにはゴウとかゴとかって言葉にたいしては魂込めて叫んでろ。」

「バカにしてるよね?バカのくせにバカにしてるよね?」

と今日も相変わらずの日常を送っているのだ。

それこそ普通に生きて普通に死ぬという、一本道を歩むのだ。

それが日常。

そしてその道を外れて道なき道を進む時、それを非日常と呼ぶのだ。


ーーーーー続くーーーーー

初回なのではりきって
プロローグ&2話更新

下手くそですが頑張ります
♪───O(≧∇≦)O────♪


次は年明けに更新( ´ ▽ ` )ノ


その後は
気が向いたら

朝7時
更新予定

その二

イグドラシルの果実

1章~日常~

ーーーーー1話ーーーーー

8月のとある日。

何気なく新聞を手に取る少年、そこにはデカデカと
『過去例をみない猛暑』
と書かれている。

そんなにデカデカと書かなくともわかるこの暑さ。

朝のテレビでも騒いでいたのだが、余計に暑くなってしまってしょうがない。

そして少年
『北桜珠真』(きたおみなま)
はこの暑さにやられて学校の図書室に避難してきていた。

この図書室はこの季節の桃源郷と言っても過言ではない、なぜならここは学校で唯一クーラーが存在する場所なのだ。

昼休みになると一気に押し寄せる生徒たちに一時期昼休みに図書室が使用禁止になったこともあった。

しかしそれでは毎日のように読書に勤しむ生徒に悪いと、本を選び借りるまでの短時間のみ使用可能となった。

もちろんそんなルールを護るのはごく一部であり、実際のところ待機している生徒の数は半端ではない。

かく言う珠真もそのうちの一人である。

しかし残念なことに、人が溢れてクーラーがほとんど意味をなしていないことに気づく生徒は少数だろう。

クーラーがあれば涼しくなるわけではないのだが、そんなことは考えたくないのだろう、人は増えるばかりである。

「馬鹿だよみんな、人が集まりゃ暑いだろ?考えろ、よく考えてここから出ていけ。そしたら案外涼しいさー。」

そんな独り言を漏らしつつ、珠真は長テーブルに顔を伏せ両手で耳を塞ぐ。

こうすることによって涼しくなるはずも無いのだが、ようは心の持ちようだと辺りの情報を遮断したのだ。





「おいバカ」

と言う声と頭に残るかすかな痛みに顔をあげる珠真、その視界には覚えたくも無いのだが見覚えのある顔。

図書室の管理者である早矢読先生(はやみ)通称速読せんせーである。

別に速読をしているわけでは無いのだが、なんかいいじゃんというノリでアダ名を付けられた教師である。

その速読せんせーが呆れたようにして目の前に立っている状況にハテナを出している珠真、それを見て深い溜息をつくと速読せんせーが一言。

「これで何度目だ!?さっさと授業に行け!」

「あーナルホド。」

そういうと珠真は立ち上がり速読せんせーに一礼してから図書室をあとにしようとドアノブに手を掛けたが、クルリと速読せんせーに向き直る。

「速読せんせーいつもありがとねー!」

「誰が速読だーコラ?」

この珠真と速読せんせーお決まりのやり取りを終えてドアノブを押すと…。

天国から地獄とはこのことだ、冷えた室内に入り込む熱気、容赦なくあびせられるそれに素早くドアを閉める。

そして何事もなかったように再度椅子にかけて顔を伏せた。

「せんせー、いつサウナつけたの?」

「黙れさっさともどれ。」

「嫌だ!あの先に俺の求めるモノは無い!俺はここがすきなんだぁあ!冷房の効いた部屋が良いんだぁあ!」

駄々をこねる珠真をみてせんせーはまた溜息を一つはいて、黙って図書室の小さな一室へと戻って行った。

それをみた珠真は勝ったと笑みを浮かべて、一眠りしようとテーブルに伏せた。

が、珠真は甘かった、聞き慣れた放送の鐘そして発せられる声。

『2年2組北桜珠真が図書室で爆睡しております。担任は至急迎えにきてください。』

その放送を終えて速読せんせーは珠真の伏せている場所を見たが、そこには既に珠真の姿はなかった。

「あれはこの部屋だけに聞こえるようにしてあったんたが…やっぱあいつバカだなー。」

そんなことなど知らない珠真、サウナのような廊下をわざわざ走って教室へと向かった。



ーーーーー続くーーーーー




こんな感じでダラダラ

続いて行きます( ´ ▽ ` )ノ

よろしくね( ̄▽ ̄)

つぎは17時更新

その一

イグドラシルの果実

~始まりの木~



ーーーーー

其の木は世界にあらゆる恩恵を与えた。

枯れた大地に潤いを与えた。

穢れた海を浄化した。

淀んだ空を輝かせた。

たった一本の其の木は世界を包み込むほど巨大になった。

人々は其の木を世界樹と呼んだ。

神の落とした種が人の大地に根を張り恵みをもたらしたのだと、奇跡の巨木、神の愛だと。

崇拝され愛された世界樹は、己も人を愛していると言うかの如く其の恩恵を絶やさなかった。

無限ともいえる恵みを与える世界樹、しかしそれは争いの種となる。

当たり前の話だ、人とはどうしようも無い生き物なのだ。

一度欲に溺れれば手のつけようが無い愚かな生物なのだ。

世界樹はそれでも人を愛した、しかし愛したが故に争う人を見ていられなかったのだろう、人を愛でた葉を落とし世界を抱いた枝を折り、決して離れまいと張った根を剥がした。

そして人の世との別れに一つの果実を落としてきえる。

パッと一瞬で、儚き命のように消えたのだ。

最後に残した果実は人しれず今もこの世界の何処かに在るという。

戒めに世界樹が落としたという果実、それは争いを嫌い人を愛した世界樹の涙だったのかもしれない。


ーーーーー



趣味で書いているので
下手くそです( ̄▽ ̄)

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Author:スノードロップ
年齢:16歳

高校生です。
プロフ画像は星子さん作です^^

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